近年日本では「大転職時代」ともいわれており、終身雇用の変化とともに転職する人がどんどん増えています。転職理由はキャリアアップ目的の人や新しい職種に挑戦する人など目的は様々です。

今回この記事では、台湾の営業職、その中でも「製造業界」に焦点を当て、その魅力をお伝えします。日本とは異なる仕事環境やトレンドを知り、海外の転職を検討してみるのはいかがでしょうか？ぜひ一緒に台湾の転職事情を探ってみましょう！

1.台湾経済と転職事情について

台湾経済が新たな局面に進む中、転職を検討する日本人にとってもチャンスが広がりつつあります。2023年の経済成長率は伸び悩みました。しかし、台湾国内での個人消費、特にサービス産業は好調で、前年比と比べて大きな伸びを見せました。

また、今後コロナ後の世界経済の回復に伴い、AI（人工知能）向けの半導体の出荷が増加し、台湾経済は回復傾向に向かうと推測されています。

台湾の経済を支えている半導体産業

台湾の主力産業と言われているのが、「半導体産業」です。世界シェアの6割超を台湾が占めており、その中でもTSMCは世界シェアの56%を占めているともいわれております。時価総額もTOYOTAの2倍と、その凄さが想像できるかと思います。

台湾の半導体産業は日本とも関わりが強く、日系の大手半導体メーカーも台湾に工場をいくつも建設しており、TSMCも熊本で工場を建設中です。そのため、台湾では日本関連の半導体営業の求人が多くあります。

営業職の中で日本人が有利なことも

台湾に進出している日系企業は半導体に使われる材料などを扱っている、化学品関連が強い傾向にあります。そのような業界での経験がある方は転職の幅が大きく広がります。

営業職はビジネスレベルの中国語が話せると、仕事の幅も給与も上がりますが、日系企業の中には、日本人専用のポジションもあります。

例えば新規開拓や既存顧客の関係性構築などで日本人や日本顧客とのやり取りが求められるシーンが多いため、日本のビジネスマナーを知っているということで採用されやすいこともあります。

2.台湾での営業職の年収事情とは

台湾での営業職は求人数も多く、常に募集しているポジションですので、日本での営業の経験があれば転職のチャンスは広がります。ここでは、台湾での営業職はどのくらいの給料なのか、またどういう人が向いているのかをご紹介したいと思います。

台湾での営業職の月収

台湾での営業職はポジションや年齢にもよりますが、「20代〜30代」であれば現地採用の製造業（半導体関連）の営業で 50,000元（約235,000円）〜100,000元（470,000元）ほどでしょう。

台湾人の平均月収は50,000元（約235,000円）前後といわれておりますので、ポジションが上がれば給与は高い方だといえます。また台湾は日本より物価が安いので、月50,000万元（約235,000円）ほどあると余裕がある生活ができると思います。

台湾で営業職の転職を成功させるには

台湾での営業職は半導体関連の営業職が多いのが特徴です。そのため、日本での半導体関連やメーカーでの営業経験があれば転職しやすいでしょう。また、法人営業経験がある人も求人が多めです。

それに加えて、やはり中国語がある程度話せた方が、より給与が高く良いポジションに着くことができるでしょう。

3.製造業の営業職の中から人気な求人を一部ご紹介

台湾では半導体やメーカー関連の営業職の求人が数多くあります。ここでは最新の求人情報を少しご紹介したいと思います。あなたにぴったりな職場が見つかるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。

【台北】営業スタッフ※中国語必須※－化学商社

営業（台北/中文必須）日本語ネイティブレベル (17550)

・給与50,000元（約235,000円）〜100,000元（約470,000円）
・土日祝日休み。ボーナス年2ヶ月程度。

こちらは化学商社での営業になります。中国語は準ビジネス必須で、日本でのメーカーでの営業経験があれば、台湾でもかなり即戦力になります。また台湾人とやりとりする機会が多い業種なので、台湾ならではの習慣がわかっているとより働きやすいでしょう。

【新竹】法人営業※新卒未経験OK※－日系半導体装置メーカー

【半導体業界】営業（中文必須） 新卒OK (17071)

・給与35,000元（約164,500円）〜75,000元（約352,500円）
・ボーナス年3ヶ月〜4ヶ月程度。

日系の半導体メーカーでの法人営業の求人です。会社は台湾のシリコンバレーといわれている新竹にあります。（台北から新幹線で30分くらいの距離）

こちらの求人は新卒でもOKとなっており（新卒の場合、日本で3ヶ月の研修がある可能性）、未経験からでも半導体の最前線で経験を積むことができます。

【新竹】半導体業務※Senior／経験者優遇※ー日系自動化設備メーカー

【CFA】日文業務/業務人員 (17168)

・給与　応相談
・ボーナス年2ヶ月程度。

設立して80年以上が経つ安定した日系企業の求人です。こちらの求人は福利厚生がしっかりとしているので、安定して働くことが可能です。また台湾では中国語の他に台湾語（台湾独自の言語）も話されているので、台湾語も学習しておくとプラスになるかもしれません。

4.営業を通して台湾で知識や経験を磨こう

いかがでしたでしょうか？日本で営業経験を積んできた人にとって、台湾での製造業の営業職は活躍のチャンスがたくさんあります。台湾は日本との関わりも強いので、日本人の経験が生かせる環境が数多くあるでしょう。

給与に関しても現地では比較的高めで、日系の会社なら駐在員としてのキャリアを積むことも可能です。この記事をご覧になって、少しでも台湾の転職に興味がある人が増えたら嬉しいです。一歩踏み出して海外転職を考えてみませんか？

※2024年2月調べ　1元（4.7円）で計算しております。

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