日本からの距離も近く、親日家が多い台湾は、海外の中でも身近な存在です。コロナ禍も明けて、海外での就職を検討する人が増える中で、台湾で働いてみたいと思う人も多いのではないでしょうか。今回は台湾で就職する場合、中国語は必須なのかを徹底解説します。また、台湾で日本語のみや語学不問の求人はどれくらいあるのか、具体的な職種や探し方についても紹介します！

 

 

1.台湾就職の語学事情！中国語（繁体字）・台湾語は必須？

台湾での就職を考えている人の中には、中国語・台湾語が話せなくて不安な人も多いでしょう。日本人が台湾で働く場合、実際にはどれくらいの語学力が求められるのでしょうか。ここでは、具体的な職種や業界は問わず、台湾の一般的なビジネスの場で必要とされる中国語レベルについても解説します。

ほとんどの求人で中国語・台湾語が必須条件

一部には日本語のみや語学不問の求人もありますが、基本的には中国語を必須とする求人がほとんどです。中国語の語学力がゼロに近い場合は、面接の機会を得ることが難しい場合もあります。特に台湾での現地採用を目指す場合は、中国語の勉強も並行して行なっておくことで、実際に就職活動をする時にスムーズに進めることができるでしょう。

ビジネスで求められる中国語・台湾語レベルは？

基本的には、日常会話レベルの中国語（目安として、中国語検定2級以上、HSK4級以上）が求められます。ビジネスにおける会話能力としては、HSK5級以上の能力を求める企業が増えています。 一方で、中国語検定やHSKといった検定試験は、あくまでも中国本土で話される中国語（普通話）の資格。台湾で日常的に話されている台湾華語の能力を証明する資格は「TOCFL（華語文能力測検）」のみです。

2.台湾では日本語のみで就職できる？語学不問の求人内容について

台湾で就職を考える場合、中国語が話せることで求人の幅も広がりますが、一部には日本語のみでOKであったり、語学力を問わない求人も存在します。ここでは、語学力が不安な人におすすめな職種も交えて、台湾で語学不問とする求人の内容について紹介します。

日本語のみ、語学不問の求人は少ない

Reeracoen Taiwanが紹介する求人で、日本人向けの求人の中で中国語が不要な求人は全体の約1割程度です。（2023年9月）求人数や求人内容は、時期によっても変動があるため、一概には言えませんが、日本語のみや語学不問の求人は決して多くありません。中国語に不安がある場合は、なるべくこまめに求人に関する情報収集を行うことがおすすめです。

日系企業や日本人向け営業職

日系企業や日本人を担当する営業職は、日本語でのコミュニケーションが求められるため、比較的中国語が話せなくても問題ない場合も多いです。特に日本人は、日本のビジネスマナーにも精通していることも多く、重宝されるでしょう。

日本人ユーザーのカスタマーサポート

顧客からの問い合わせに対して、迅速かつ丁寧な対応を行うことが、カスタマーサポートの主な仕事です。日本人ユーザー向けのカスタマーサポートの仕事では、日本語での対応が求められるため、日本人にとっては有利な職種です。募集している企業も比較的多いため、チャレンジしやすい求人でしょう。

 

 

3.台湾での語学不問・日本語のみ求人の探し方

これまでに語学不問や日本語のみの求人内容について紹介してきましたが、実際に求人を探す場合、どのような手段があるのでしょうか。台湾では、中国語を必須としない求人は決して多くないため、時にはプロなどの力も借りながら、計画的に就職活動を進める必要があります。

転職エージェントを活用する

数が少ない語学不問や日本語のみの求人をWEB上だけで探すことは、なかなか難しいでしょう。台湾就職に特化した転職エージェントなどは、登録者のみに紹介可能な非公開の求人を持っている場合も多いです。 台湾での就職に強いエージェントはいくつかあるため、求人が見つからない場合は、一度プロに相談しながら就職活動を進めてみることがおすすめです。

アルバイトであれば日本人向け掲示板も

台湾での就職を検討する場合、まずはワーキングホリデーで滞在し、語学学校で中国語を勉強しながら、アルバイトをする方法もあるでしょう。そんな人におすすめなのが「台湾掲示板」です。特に日本食レストランや日本語学校などでの求人が多く、まずはアルバイトで働いてみたい人は特に活用できます。日本語で仕事を探すことができるため、中国語が話せない人も安心です。

知人からの紹介もおすすめ

台湾に友人や知人がいる場合、現地で仕事を紹介してもらえることもあるでしょう。人とのつながりを重んじる文化がある台湾では、就職先を人から紹介してもらうことは決して珍しくありません。台湾での就職を検討する場合、現地の友人や知人に一度相談してみてもよいかもしれません。

4.中国語が話せることで求人の幅は広がる！日本語のみ、語学不問の求人は限られているため、就職活動は計画的に

台湾では、日本語のみや語学不問の求人は数が少ないため、現地の転職エージェントに相談したり、就職したい時期に合わせて計画的に仕事を探す必要があります。中国語が話せないから台湾で働くことができない、ということは決してありません。 しかし、台湾で就職したい場合、中国語が話せることで、求人の幅や数がぐっと広がることは事実です。ぜひご自身の状況に合わせて、台湾での就職を検討してみてください。

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