台湾で働きたいと思っているけど、実際に台湾の会社ってどうなの？そもそも何から準備したらいいのか分からない人も多いかと思います。台湾では日本と違って、同じ仕事でも求められるスキルが違うかもしれませんし、文化も異なるかもしれません。

そして台湾で働くためにはビザや法律なども理解しておく必要もあります。これらのことをしっかり抑えて、台湾での新しい仕事への道を開いていきましょう。

1.台湾での仕事市場について

台湾で働くためには、人気のある仕事や必要なスキルを知り、どんな働き方が自分に合うのかを調べてみましょう。転職後の台湾生活がうまくいくように、しっかりと事前にリサーチしておくことが大切です。

台湾ではどのような仕事が人気で需要があるのか

台湾ではどのような仕事が人気で需要があり、また私たち日本人に対してはどのような仕事が必要とされているのかを見ていきたいと思います。

台湾の半導体産業は世界一

ご存知の方も多いかと思いますが、台湾の半導体産業は盛んで世界シェアの60%以上を占めています。中でも半導体大手のTSMCはTOYOTAの2倍ほどの時価総額があり、その勢いが伺えます。台湾の経済は半導体が支えているといっても過言ではありません。

IT業界に関しても先進国

台湾のIT業界も世界的に有名で、中でも台湾の新竹は「台湾のシリコンバレー」と言われているほど、IT企業や工場が集中しています。日本の企業も多く進出しています。

日本食店舗スタッフ、美容師、日本語カスタマーサポートなど

台湾では日本食が人気で、特に新しい日本のレストランが開くと、すぐに長い列ができるほど関心があります。

さらに、多くの日本人が台湾で生活しているため、日本人の美容師なども需要はあるでしょう。また、日本からの観光客が多いので、観光ガイドの仕事も人気があります。

日本語教師

台湾には親日の人が多く、日本語学校がたくさんあります。仕事の求人も頻繁に出ているので、とても人気が高い職業の１つです。

どんなスキルが必要なのか

職種によってスキルは様々ですが、現地で働くには最低限の中国語、コミュニケーション能力が必要になってくるでしょう。また台湾では個々のスキルが重要視されるので即戦力として活躍できる力や日本人らしく細やかで丁寧な仕事ができる力などが必要になってくるでしょう。

台湾での働き方について

日本と台湾の働き方で大きな違いといえば、転職の考え方かと思います。日本では１つの会社で定年まで働くことが良いとされていますが、台湾では自分のステップアップのためなら頻繁に転職します。

若いうちに多くの仕事を経験し、自分に合う仕事を見つけるという考え方が一般的です。

2.台湾で働くうえでの文化の違い

台湾で働くためには、一体どんな社会のルールがあるのでしょうか。例えば、台湾では日本と違い、会社での上下関係に大きな違いがあります。その他異なる点もいくつかあるので、事前に知っておくことで、スムーズに台湾社会に溶け込めるようにしましょう。

上下関係がフラット

台湾の会社では上下関係に関して日本ほど厳しくはありません。中国語に敬語が存在しないのも理由の一つにあるかと思いますが、目上の人に対してもフラットに接します。また台湾社会において日本のような年功序列の制度が無いのも原因の１つかと感じます。ただ、日系企業の場合本社の方は皆さん日本人ですし、上司が日本人の場合が多いので基本的な社会人としてのマナーは必要です。

フットワークが軽い

台湾は日本と違い、仕事の連絡をLINEで行ったり、途中経過を報告しなかったりと、仕事の進捗がかなりスピーディーです。つまり過程よりも結果を重要視する傾向にあります。日本ではメール、電話を使用したり、上司とのホウレンソウが重要視される社会なのでその点に関して慣れるのに時間がかかるかと思います。

飲み会文化は少ない

台湾でも同僚と一緒にご飯を食べたり、お酒を飲んだりする飲み会はありますが、台湾人はプライベートを重視するので、勤務時間外の飲み会に行きたくなければ断る人も多いです。なので日本のような親睦を深めるための飲み会は少ないように思います。

 

3.転職の際の知っておくべき法律やビザの手続き

台湾で働くには、まずは自身に合ったビザの申請が必要です。そのために、まず自分がどのビザを申請すべきかを事前に調べることが大切になってきます。

さらに、ビザにはそれぞれの有効期限があります。ビザ毎に在留期間を延長したり更新したりするために手続きも理解しておくことが必要でしょう。

台湾で働く上でのビザの種類

台湾で働くには主に以下のようなビザが必要になってきます。

就労ビザ

台湾の現地企業で働く場合に取得できるビザです。ビザの更新は会社によって決定されます。

日本語教師ビザ

就労ビザの種類の中に日本語教師ビザがあります。ビザ取得の条件としては、
・大学にて日本語教育専攻または副専攻している
・日本語教師養成講座（420時間以上）修了＋大学卒業
・日本語教育能力検定試験合格
のどれか１つを満たしているとビザの発給が可能となります。

配偶者ビザ

台湾人との結婚手続き完了後に申請が可能で、就業規制もありません。ビザは初め１年ですが更新することで期間の延長が可能です。

起業家ビザ

直近の営業収入が300万元以上などの条件を満たしていた場合、台湾で起業家ビザの発行が可能です。ビザの更新は２年となっています。

ワーキングホリデービザ

申請時の年齢が18歳以上30歳以下であることが条件です。期間は最大1年間で回数制限は１回だけとなっています。

就労ビザを取得するための条件

就労ビザ取得の条件は以下の３つに分かれます。

台湾以外の大学卒の場合（日本の大学卒など）

・社会人経験2年以上であること。
・台湾の給料が月給で47,971元以上であること。
（会社側はビザ取得者に対して最低でもこの金額を支給しなければならない）
・社会人経験での関連する業務が好ましい。

台湾の大学卒の場合

・社会人経験無しでも可能。
・中国語能力の証明。

高校・専門学校卒の場合

・正社員としての社会人経験5年以上。

永住権を取得するには

台湾で永住権を取得するには、台湾での在住期間が5年以上経過した、一定の収入があり（必要年収の規定があります）、年間居住日数が183日以上であると永住権の申請が可能になります。永久居留証の維持は年間183日以上の滞在要件があり、5年間空くと発行取り消しの可能性もあります。

4.台湾で働き始める前に仕事、文化を理解することが大切

台湾で働くためには、まず何が自分のやりたい仕事か、その仕事にはどんなスキルが必要なのかを知ることが大切です。特に台湾では、コンピューターやITの仕事が多く、日本のお店やサービスの仕事もたくさんあります。

また、台湾での働き方や会社のルールは日本とは少し異なることを事前に理解しておきましょう。国が違えば常識も違いますし、現地の文化にも慣れることが大切になってきます。これらのポイントをしっかりと理解し、台湾での新たなキャリアの一歩を踏み出しましょう。

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